さっきデリヘル呼んだらボストロール来たんだが

夕方頃、突然性欲が体を襲い俺はデリヘルを呼ぼうと思ってしまった。あんなことが起こるとも知らず。スマホで何件か調べ片っ端から電話しひとつの店にたどり着いた。

インターホンの音が鳴り、俺は興奮気味に応対した。ドアを開けるとそこに居たのはチャラついたオッサンだった。まぁこんな事では驚きはしない。想定内だ。おっさんは俺に6000円を要求し、俺も快く払うことにした。するとそのおっさんは神妙そうな顔持ちで俺にこんな話をもちかけてきた。

ん？なんでも？俺はそこが妙に引っかかり、好奇心が沸き立った。しかし用心深い俺は女の子を見てから決めることには出来ないかと尋ねた。するとそのおっさんは写真なら見せられると写真を見せてくれた。

何だこの美人、少し自分のタイプとは外れるが確かにこの人になら10000円払えるとその時思った。年齢を聞くと22歳ぐらいだそうだ。まぁ悪くはなかろう。俺は4000円を渡し女の子を待つことにした。

3分後再びインターホンが鳴り、俺は喜んでインターホンに出た。そして女の子の声を聞いた。まずい。明らかにババァの声だ。若い子の元気に満ちた声ではない。そう思った。だかまだ慌てるような時間じゃあない。落ち着け。そう思い俺はドアを開けて待つことにした。

…遅い。やけに階段を上るのが遅い。うちは2階だぞ？しばらくするとﾌｯ…ﾌｯ…という声が聞こえ、その魔物が姿を現した。ボストロールだ。ドラクエのボストロールだ。俺は自分の目を疑いつつ相手を部屋に招くことになってしまった。

そしていざ布団に座った。「じゃあ服抜いどいてね」タイマーをセットしながら呟く肉塊。チェンジできないことをとてつもなく悔やみながら俺は服を脱いだ。涙が出そうだった。服を脱ぎ終わると豚は「トイレ借りてもいいかな？」と俺に聞く。殺すぞ。だがここでたれ流されてもさらに悲惨なことになる。病むをえず俺はトイレを貸した。

あぁ今からここはダンジョンになってしまう。そう落胆しながら部屋に入り込む魔物を眺めていた。部屋に入るやいなやその魔物は「え、これ何！？」とデケェ声を出しやがる。それは俺の晩飯の惣菜トンカツだ。殺すぞ。苦笑いしながら俺は魔物の攻撃をかわした。

するとそのボストロールはトイレのドアを全開にし、放尿し出した。かと思ったら次の瞬間とてつもない音が響いた。文章にしようものなら書いている時に死にたくなるような放屁音？脱糞音？もう最低で最悪な音だった。この時俺は本当に死のうかと思った。これからこんなやつとしなくてはいけないことを考えると。

長い排便を終えたボストロールは服を脱ぎ出した。それを見た俺はマジでボストロールじゃんと思った。ダルダルになったお腹周りの肉。垂れ下がった大きな胸。こいつを倒したらどれぐらいの経験値が入るのだろうそんなことを考えているとそいつが寝転がってと言いながら俺の事を押し倒す。臓器が潰れるかと思った。

相手は生でも大丈夫そうな反応を示していたがさすがに怖すぎたので俺はゴムを持ってきた。その間そいつは「寝る〜」とかほざいて俺の布団にゴロゴロとしている。肉塊がぶるぶる震えている様子を見るのはかなり圧巻の光景だったが、こいつに今から入れるのかと考えると若干恐怖心が沸いた。

そしていざ挿入の時、何故か相手の恥部は既に濡れきっており、正直引いた。そのおかげか挿入はあっさりできた。というかあっさり過ぎて入った感じがしなかった。だがそのボストロールが呻き声のような喘ぎ声を出し始めたあたりを見るに挿入できているみたいだ。

俺は腰を動かし始めたが全くもって気持ちよくなかった。なんというか暖かいスライムに挿入している感じというか、どう動かしても全く入ってる感じがしなかった。

急に締め付けはじめてきた。どうやらそろそろ終わらせたいみたいだ。ボストロールの容赦ない締めつけにより俺の息子はあっさりと敗北してしまった。というか終わらせないと息子が故人になってしまうと思いそうそうに切り上げた。

すると洗面台を借りたいと言ったので洗面台まで案内すると家のコップを使ってうがいをし始めた。あぁ…あれもう使えないなと嗚咽音を聞きながら呆然とした。本来30分のコースを20分ですませ、魔物を玄関へと追いやった。

帰りしなにトンカツちょうだいよ〜とかほざきやがるので「殺すぞ(夜ご飯なのでダメですよ〜)」と苦笑交じりに返し、ボストロールを家から追い出した。

ダンジョンから帰還した俺は今まで何をしていたのかということをゆっくりと考えながら風呂に入った。すると涙がこぼれてきた。俺は一体何をしていたんだ。悪い夢だと思いたかった。

そして俺はこうも思った。自分はまだまだ甘いなと、ちょっと太ったやつを抱いただけで勇ましい顔をしていた自分が恥ずかしくなった。下にはもっと下がいるのに。

こんな面白い体験をさせてくれた彼女にほんの少し感謝し、二度と出会わないことを祈った。そしてもうデリへルは利用しない、10000円でそんなことを学べてよかったと思った。

街で見かける普通の可愛い女子大生がくるよ
たまにすごい顔綺麗な子もいる

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…「ぐえへへ…」

だから恋人いらなくなる